桜のほうへ。
桜を見つけると、少し遠回りしてもその道へ。
ふと路地から見えた桜につられてその場所へ行く。
桜並木のあるところまで歩き続ける・・・
桜のほうへ。
今年は長く見られた桜
いつもより長い間、桜の方へ桜の方へと歩いて行った。
花びら舞い、今は地面もまた桜
桜の方へ
桜が終わったら、どんな方へ歩いていくのかな。
桜のほうへ
花束
ある番組がきっかけで出逢った中学校の先生
和紙スイーツを授業で紹介して下さった。
嬉しくて封筒に和紙を入れてお便りをした。
先生と生徒さんから感想のお便りが届いた。
その後も先生と温かなやりとりが10年以上続いていった・・・
和紙スイーツの展示へもよく足を運んで下さり、会場にはいつも先生からの花束があった。
遠方での展示会場で、その花束に何度も励まされた。
先生は教頭先生になられ、校長先生になられた。
生徒さんとのやり取りのご様子は、いつも生き生きと輝くようだった。
今月、ご退職なのだと知る。
先生からどれだけたくさんの花束を頂いてきたのだろう・・・
和紙で作った小さな花束を添えて・・・
先生もまたお花が大好きだったのだろうか。
今週末には桜も見頃になるようで。
たくさんの生徒さんを見送ってこれられた先生
ご退職の日は、きっと優しい桜色に包まれて・・・
卒業
卒業式
最近見かける制服姿や艶やかな袴姿
キラキラとした空気もまとうように。
もう卒業式にはほど遠いけれど、3月になると今も大きな区切りを想う。
ずいぶん長い間手つかずだった箱。
箱も記していた文字も、かなり古くなっていた。
いよいよ処分しようと箱を開ける。
OL時代ウィンドーを飾った紙人形
入学式、ウェデイング、人魚姫にシンデレラ・・・
季節や物語を重ねながら必死で考え飾った空間
たくさんの桜を作ったんだなぁ・・・
「ピンクと薄紫が4:1の割合で」というメモもあり今は微笑ましい。
卒業式の女学生
洋紙、和紙、友禅紙にクレープ紙・・・
どうでどうやって選んできたのだろうか。
きっと試行錯誤しながら、一生懸命作ったのだと思う。
どの作品も迷わず「紙」だった。
当時、作品を作りながら、こういう道もあったのではと心大きく揺れた。
長い時を経て、いくつかの道を巡り今もまた紙。
3月はいつも卒業を想う。
慣れた場所を去るのはさみしいけれど、きっと新しい景色が見えてくる・・・
心晴れやかに、次へと歩む。
愛おしき卒業