桜の木を見上げ、木々の隙間が優しい桜色で埋まるのを心待ちにする思いです。
先日、仙台に住む友人から無事の連絡がありました。
それまでは届くかどうかわからない手紙を出し、ただ祈るだけの日々でした。
嬉しい連絡をもらったその日は、偶然にも私の誕生日。
無事の連絡は、私にとってかけがえのない誕生日プレゼントのようでした。
彼女への返事の最後に「こんな時に私事ですみませんが・・・」と添えて、
嬉しい想いと共にその事を伝えました。
すると再びメッセージが届きました。
「お誕生日おめでとう。
こんな時に・・・ではなくて、
こんな時だからこそ、おめでとう。
幸せな笑顔が何よりの力になります。」
突然、自分へ贈られた想い・・・。
見えない笑顔が浮かびます。
ゆっくり心照らされ、幸せが満ちてゆくようでした。
・・・想いは力にかわっていきました。
贈りもの
| 2011.03.31 Thursday
心の光
| 2011.03.20 Sunday
大震災により被害を受けられた多くの皆様に
心よりお見舞い申し上げます。
毎日、映像・新聞を見つめながら、
大切な想いを心に刻んでいます。
その中で、たくさんの心の光を見ました。
いとおしくて、
強くて、
あたたかい。
心の光をこれからも見つめて歩いていきたい・・・。
和菓子のはじまりは「落水紙」から
| 2011.02.19 Saturday
「落水紙(らくすいし)」という穴のあいた和紙があります。
その模様は水滴状のものからレース模様まで様々。
他の紙と重ねると、楽しい表情を見せてくれます。
和紙スイーツのベースは洋菓子ですが、
和菓子作品を作るきっかけとなったのは、この落水紙からでした。
数年前の春、和紙店でいつものように和紙を選んでいました。
ふと目にした、細かな穴のあいた落水紙。
「桜餅みたい!」
小さな穴が、桜餅の道明寺のように見えました。
「この和紙で桜餅を作ってみたい・・・。」
それが和菓子作品への始まりとなりました。
小さな姿に、季節を閉じ込めた愛らしい和菓子。
作品を作る度に、豊かな世界を感じています。
春はもうすぐそこまで・・・。