春の講座の和紙は、いつもたくさんのピンク色
淡いピンク、鮮やかなピンク
紫がかったピンク、黄みがかったピンク
優しいピンク、元気なピンク
桜きんとんには、優しいピンク
花見だんごは、元気なピンク
それぞれのお菓子に、それぞれのピンク
和紙を見ながら、お菓子を浮かべながら・・・
桜の花の飾りは、鮮やかなピンクが映えるかな。
薄い和紙をよっていくと、その色が集まり濃くなっていく
思ったより明るかったり、暗かったり、
澄んでいたり、濁っていたり、
紫がかっていたり、濃淡があったり・・・
はかなげな和紙が、また別の顔をのぞかせるよう。
いろいろなピンク
それぞれのピンク
優しく甘い、春の色
ピンク
| 2016.03.08 Tuesday
小さな春
| 2016.02.15 Monday
「成人式のお祝いは、雛人形にしたから。」
「嬉しいでしょう!」
母から満面の笑みでそう言われた、二十歳の春
きっと、きょとん・・・としていたのだと思う。
「お嫁に行くとき、持って行きなさいね。」
そうも言われた・・・
母が大満足で購入した雛人形。
お内裏様とお雛様
華やかな色が、冬の空気を彩る。
朱色、黄色、桃色、萌木色・・・
小さいけれど、その空間が春のよう。
なかなか良いお祝いだったのだな・・・と、
今になってそう思う。
その後も母からは、毎年のように小さな雛人形をもらう。
折り紙、布、陶器、ガラスなどなど
飾ると、家中小さなおひな様に囲まれているようでもあり・・・
先月頂いたロウバイの花が、ポトポトと花を落としていた。
近くに飾っていた小さな雛人形とよく似合う。
雛人形をながめつつ、
春を想い
春を待つ
春は黄色から
| 2016.01.28 Thursday
紙が好き、お菓子が好き
そこにある色が大好き
~お菓子で季節を飾る~ をテーマに始まった定期教室
色もまた、季節をあらわす大切なもの
春のお菓子は、春の色
はるいろ・・・やわらかなその響き
久しぶりに開いた色名の本
菜の花色、萌黄色、桜色・・・
名前の奥には、物語が広がって・・・
それぞれの色
和紙と合わせながら選んでいく
菜の花色で作る、和菓子の菜の花
小さな姿に一面の菜の花を咲かせて
春は黄色から始まるー
そんな言葉も思い出す。
冷たい空気の中、暖かな光のような黄色
一足早い春を運んでくれるかな。