展示会場は夢の空間。
開催中は毎日夢心地・・・。
作品を前にいろいろな方とお話ししながら至福の時が流れます。
・・・一方で作品作りはこつこつ・コツコツ。
和紙を丸めて小さな粒作り。
単純作業も少しづつ異なる色を楽しんで・・・と、
いつもならそう思えるのですが、
今回はあまりの数にその楽しみもどこへやら・・・。
毎日たくさん作っても、積み上げるとほんの少し。
また作り続ける丸い粒。
こつこつ、コツコツ。
いったい、いくついるのだろう・・・。
まだまだ遠い道のり。
間に合うのだろうか・・・。
でも、どうしても作りたい。
最後に1枚覆った姿を見てみたい。
こつこつ、コツコツ・・・。
・・・ようやく完成した夏の和菓子。
只今、展示会場でスポットを浴びています。
作品は、突然置かれた明るく賑やかな場所に驚いているのかな。
それとも至福の時を楽しんでいるのかな・・・。
加納登茂美・恒ご夫妻・「和の紙」展
こつこつ・コツコツ
それぞれのアイス
蒸し暑い日が続き、アイスクリームが似合う季節です。
アイスクリームは色も味もいろいろ。
見ているだけで楽しくなります。
只今、アイスクリーム作品をいろいろ制作中。
身近な方に「お好きなアイスは?」とお尋ねしては、それを一つづつ作っています。
お好みは本当に人それぞれ・・・。
一番お好きなアイスを皆さん笑顔で即答されます。
「ストロベリーアイス」、
「チョコミント」、
「オレンジシャーベット」・・・などなど。
時々同じアイスが重なると、2番目もまた即答!
中には「モナカアイス」と答える方もみえ、そこから懐かしのアイスの話に花が咲い
たりして・・・。
作品の向こうに人が見えると、作る楽しさが何倍にも広がるようです。
実際のアイス以外にも、大切な人を浮かべて作ります。
モンブランが好きなあの人に・・・。
素敵な和紙工芸作家さんが漉かれた、とてもチャーミングな模様の和紙。
ストロベリーアイスのように見えて、色を合わせて作りました。
アートをご縁に出逢った方と再会し、何とも愛らしい「まゆ最中」をお土産に頂きました。
上品な薄紫色に、繊細な凹凸模様・・・。
そこからイメージしたアイス。
人と重ねながら、一つづつ増えていくアイスクリーム・・・。
たくさんそろったら、そこからまた会話が生まれるのかな。
見るのも、食べるのも、作るのも楽しいアイスクリームです。
今年の夏の和紙スイーツ教室は、アイスクリーム。
機会がありましたら、目に涼しい和紙スイーツアイスをお楽しみ下さいませ。
夏の和紙スイーツ教室ご案内
お菓子を贈るように
私にとってお菓子作りの大きな楽しみは、「贈る楽しみ」です。
贈る方の顔を浮かべながら、お菓子を選び、そこに季節や色を重ねていくのは
とても豊かで楽しい時間・・・。
お菓子を通して、想いも届くと良いなと思います。
「誕生日のお祝いに・・・」と、作品のご依頼を頂きました。
素敵な大人の女性へのお誕生日プレゼント。
ご希望の色はオレンジやピンクの甘い色。
想いのままに一つずつスイーツを形にし、そこに花やフルーツをちりばめていきます。
その方のお好きなスイーツは、意外にも(!?)ソフトクリーム。
作品の中に小さく忍ばせました。
スイーツに色や季節を重ねていく作業は、本当のお菓子を贈る時のような楽しさです。
大好きなソフトクリームはどんなふうに見つかるのかな・・・。
そんな場面も想像しながら、ひとつひとつ花やスイーツを重ねていきます。
贈る楽しみは、想いが届く楽しみでもあります。